WTO農業交渉・将来への模索

8月25日にWTOの第一線で働いている塩飽二郎さんという方を招いてのFSN(食の安全を考えるネットワーク)の研究会「WTO農業交渉・将来への模索」に参加してきました。
将来についてはあまり触れられなかったのですが、政治の内情、交渉の難しさなどが聞けました。

話では、中国が輸出国から輸入国に転換したことがこれから心配されることだとのことが出ました。
昔中国は国内で完全自給自足をするとのことを言っていたのですが、すでに穀物はギブアップ。
輸入をしていかないと間に合わないそうです。
これは爆発的な人口を持つ中国が経済的に豊かになり、食生活が畜産物も口にするようになったという変化が背景にあります。
中国の輸出から輸入への転換は必然的に日本の消費生活にも影響が出る可能性があると思います。

塩飽さんは日本の消費者意識の問題点も話していました。
アメリカ産牛肉の輸入が始まり、消費者はBSEに敏感になり、結局全頭検査をする事になった。
しかし、その全頭検査にいくらの費用がかかっているのかについては考えていない。
コメのミニマムアクセス(最低輸入量)のことは気にならない。
日本の農業についての意識が低い。
それでいて安全で安心の食を求めている。
トレーサビリティーで問題が発生した場合、その商品の過程を追えるということは必要だが、今は消費者が簡単にケータイなどで生産者の顔が見れるようになるまでなっている。
これは過剰すぎる。
設備をおくだけでも費用がかかっていることになぜ着目しないのか、ということをおっしゃっていました。
消費者はその商品の背景にあるコストの面を見なければいけないと感じました。

WTOの交渉については、英語のできない日本人にとっては不利だと洩らしていました。
そして交渉も日本全体で見ていくと(特に工業部門なんかは)有利なはずなのに結局個々の部門で見なければいけない構造になってしまっているので、農作物を輸入に頼っている日本はやはり世界貿易の農業の面では弱いそうです。
日本の農業がもっと強みを持つことができたら政策も変わっていくのではないでしょうか。

その情報が得られることが本当に安全で安心な食べ物なのか?
生産者の顔が見れることよりももっと着目しなければいけないことはあるのではないのだろうか?
など、WTOの話を聞きに行ったのに結局日本の消費者意識のことを考えてしまいました(^^;)
残念だったのは、WTOは一般の人にはなじみの薄いもののせいか、あまりしっくりきませんでした。
なので、もっとWTOについて勉強していきたいです☆

以上、東京にて情報収集中(?)の笠松でした♪
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by asante-fair | 2006-08-26 15:01 | 日記
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